真実の空色を求めて…


by itsrainingouthere
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阿佐ヶ谷キャッツアイ


1月の3週目、

こんな気分で過ごすのも非常に久しぶりである。



昨年は明治和泉
一昨年は一橋



一昨年は『rock』と自己採点して、
本当に現役の最後の伸びに感動してた。
そして、去年はそんな伸びる現役にビびりながらも本番に挑み、
まさかの1限目からコケてた。
んで、2年連続マックで自己採点してた。


今年も『rock』をマックに誘って
テスト勉強でもしていれば良かったか。


そういえば、教職入門に継ぎ、
刑法総論のテストがあった。

はっきり言って、範囲広すぎ。


期末一発勝負とか正直エグい。



だが、それにビビることなく、
前日はオールからのテスト。


まぁ、一生に一度の成人式だったのだから仕方が無い、
と帰りたかった気持ちを抑えつつ、割り切った。




結局、同窓会とか色々企画してきたが、
非常にめんどくさかったし、なかなか進まない話だった。
しかし、いざ当日を迎えてみると
少し寂しさのようなものも感じるのであった。

この寂しさはこの企画立案からくる感情なのだろうか…?







成人式当日もノンビリ起きる。

なんだか最近起きれなかい日々が続いていた。


夜中まで同窓会準備という名義で夜遊びしているか勉強しているか。

それがヒビいてきていた。


休日ノンビリ寝てしまうと一日を無駄に過ごしてしまったような気分になってしまうことなど、
中学時代から知っていた。
しかし、考えていることを実行に移すことはそんなに簡単なことではないようだ。

だが、こうゆうところで頑張れない奴はたいして、まともなこともこなせないのであろう。



仕事をギリギリまで残してしまう性格の俺は
この日も同窓会で流すCDを作りきっていなかった。

曲は俺らが中学に在籍していた3年間で流行ったものを
俺の主観で詰め合わせる。
素材は共有ファイルから引っ張ってくる。

以前は共有ファイルの摘発を目的として、
サイバー犯罪に強い京都県警に
司法資格取得後に就職することを夢見ていたこともあった。



法律とか音楽とか色々夢みたが、
成人式を迎えるようになって、今残っているものなんて
正直なんもなかった。




作業をする傍らスーツに着替える。
大学入学式の流れもの。
ブランド物ではなかったが、少し高めのものだった気がする。

同級生で最も多くの奴がスーツに身を包んでいたのは
おそらく2年も前のことであろうが、
その頃俺は浪人にいやいやながらも突入という状況だった。

やっと皆と同じ時期に式に出れるのである。




少しまだ眠い。

そういえば、なぜだか、急に木更津キャッツアイがみたくなって
ドラマを数日前から見始めた。
パソコンに昔とりためたやつ。

テストに対する緊張感のなさの露呈。

中学時代に流行ったドラマだが、
俺はいまだに好きだった。


なんか作りが斬新だったのと、
池袋ウエストゲートパークの宮藤官九郎というネームバリュー。


深夜に何度も再放送されていたが、
欠かさずとは言わないまでも
その度に目を通していた気がする。


中学時代は結構好きな奴も多かった。
その人気の証拠はその後映画が2本作られたことからも伺える。
だが、ここで但し書きをしておくならばこちらの映画のほうは駄作である。

クドカンは好きだ。
流星の絆もなんだかんだでみた。
だが、やっぱコイツ、続編は苦手なのかもしれない。

フリーダム過ぎる。
IWGPスープの回もそうだった。



2本の映画中、
時間的に1本しかみれなかった。
今朝までにかけての時間で見た。


そんなことをしているから
同窓会円盤作りに間に合わずに
結局、後まわし。






『stick』『parth』『airetcab』と
式に向かう。


復習しとくと
『stick』は中学時代の生徒会長で帰国子女、
一番中学時代長い時間をともにした奴、
高校時代はバンドを組んでた。

『parth』は中学時代から雰囲気がちょい大人なやつ。
俺と共通の趣味とか少なかったが、
考え方が俺と似てた。
まぁ、俺に近いんだからちょっと変わったやつってこと。

『airetcab』は昔からタダウザい奴。
中学時代はいつも不潔で貧相な考えしかなく、パシリポジション。
高校にあがってからはちょづきはじめたという表現が最も適切。
それでもなんだかんだで付き合いは続いてる。
今回の同窓会も手伝うという名義で俺をおおいに邪魔した。





自転車で式開催場所の公会堂まで移動する。


3人とも確かに中学時代仲が良かったが、
まさか20歳になっても
普通にちょいちょい会って遊ぶような間柄が続くとは
思わなかった。

未だに考え方だとかシンクロ率だとか
近いから何でも話しあえる相手である。


昔から変わってきている点だとか、
もうあの頃と違って知らないことも多かったが、
一緒にいて楽なことに代わりは無かった。

話す内容はリアルタイムでも
なんだか昔に戻ったような錯覚を起こす気もした。




色々あって、
あの頃の自分に胸張れる部分なんて殆んどないけど、
コイツらと関係まともにつながってるぜ
ってとこだけは自慢できる。

まぁ、冷静に考えれば、
俺が個々にそれぞれと会ってるだけで
3人以上で集まることなんてほとんどないんだけど。







適当に飯を済ます。
昼食に1000円近く使うなんてあの頃は考えられなかった。
今だってそうかけているわけでもないのだが、
小学校時代までさかのぼると、
俺は駄菓子を書くことさえためらっているような奴だった。


この時いた4人はたまたま全員違う小学校だった。

そういえば、成人式って小学校の時の受験組もくるんだよな。





昼食を終えて店を出ると
前のバイト先の奴を見かける。
新宿のダイニングバーの。


成人式が旧友と顔を合わせ、過去を読み込む機会なのであれば
早速俺は去年の記憶を蘇らすことから始まった。


なんか水嶋ヒロにちょい似の奴なんだが、
地元がこの辺で近かったらしい。
まぁ、向こうは入って一ヶ月もしないうちにやめてしまったが。

やめても仕方のない職場だった。



なんか金に固執してた頃は
バイト解禁年齢迎えたらガッツり稼いでやろうとか考えてたが、
実際、成人までにやったバイトは
宅配便と老人ホームとバーテンだけだった。

今思うと、働くことなんてもう数年もしないうちに
いやでもすることになるわけだから、
振り回されるほど入れてはいけないな
みたいな印象に変わった。

実際そうだろ。




そういえば、式で顔を合わせるメンツにはもう働いてる奴もいるはずだ。

そいつらの中には辞めた奴なんかもいたが、
一旦就職すると嫌なこととかがあっても簡単に辞められるもんではない。


そう考えるとまだ就職してない奴らにとって
このモラトリアムは非常に重要な時期になる。


モラトリアムに組み込まれた
成人式というものはいったいどんな役割を果たすのだろうか?





少し早めに式会場に着く。

すでに1回目の奴らで式場付近は
ごった返しになっていた。
俺らの地域は3区分されていて、
俺らは2回目だった。



入り口のところで高校2年の頃仲の良かった
『fine』に会う。
高校で唯一地域も時間帯も同じ奴だ。
秋の高校の学祭であった以来だった。

明るい奴だったが、受験に進学にしてからは
陰気なイメージを纏っていた。
それは理学科という環境からか、
第一志望から遠く離れた偏差値の大学だったからか。

まったく高校時代の成績とは不釣合いなところへ行った。
当時、そのことを気の毒に思ったが、
今ならその頃よりももっとその気持ちが理解できるような気がした。



中学時代の奴らといる中、高校の奴と会ったりすると
なんか不思議な気分になる。
中高と同じ『rock』以外はそんな気がした。
大学の友人も然り。

なんか交友関係がそうとう広がったんだな、俺は。


中学時代の3人といたので『fine』とは
ほとんど会話を交わさず別れた。





寒空の下、俺らは式場内に入る。
外に旧友達がいたかもしれなかったが、
式内でどうせ顔を合わせるだろうと
サッパリ場内に入った。

式場は公会堂だったが、入ったのは初めてだった。

正確に言えば、なんども入っていたが、
それは立て直す前の話だ。


俺らの中学では合唱コンクールなるものがあったが、
その中1,2の頃の会場だった。
3年の時は改装工事に入っていたため、別の建物を使った。

合唱コンクールは毎年おかしなくらいにもりあがる行事だった。
ヤンキーっぽいのも普段物静かな奴も
この行事だけはまともに取り組んでる奴が多かった。

全く環境という影響の大きさを実感させられた。
このことに当時気づいていれば、
あの高校に進学することもなかっただろう。

真剣に取り組むことは俺かて例外ではなかった。

小学校時代、行事などまともに取り組まないことが多かった
俺だが、気づけば合唱委員を2年も掛け持ちしていたほどだった。

中3で合唱委員を引き受けたのは
『結衣佳』の影響だった。


彼女とは中2で初めて同じクラスになったが、
その後、すぐ学級委員、合唱委員と同じ委員会を受け持つことになった。

そのリフレインを期待して引き受けたのが3年の合唱委員だった。
しかし、彼女は合唱委員にはならなかった。
それは学級委員を彼女がしていたから兼任できなかったのかもしれない。
3年の時は俺は学級委員を受け持たなかった。
クラスメイトのメンツなんか気にしてる場合じゃなかったのに。


思えば、彼女とはこんな風に元々すれ違いばかりだったのかもしれない。





式場入り口で招待ハガキと席番の書かれた紙を引き換える。
そして、無駄にきれい改装された公会堂を上へと進む。


透明に透き通る階段を『stick』と話をしながら登る。
あとのふたりは早々と俺らの先を登って行った。

『stick』とは公会堂の変貌ぶりについて話していたが、
あまり、頭に入ってこなかった。


まさか、あの頃この建物でクラスを一緒に引っ張ったアイツに対し、
こんな複雑な感情を抱きながらまたこの建物に足を踏み入れるとは。

俺は階段のガラス張りの壁から外を見渡した。
会場の周りを渦巻く人ごみの中にアイツは紛れているでのあろう。
その根拠は彼女の性格からわかっていた。
確実にアイツは開場時間の前後に来ている。
そうゆうやつなのだ。




ふと、階段を登りきり、我に返る。

今更、何を考えているのか。
確かに普通に接してフラットさを出したいような気があったのも確かだが、
彼女のことは今となってはどうでもよくなっていたじゃないか。


階段を登りながら、過去の感情を想起したが、
気づけばすぐ元に戻っていた。
改装されたのは公会堂だけじゃない。



少し、歩き、ロビーのところで4人で止まる。

『stick』と誰が来るのか
とかそんな話をしていると
『parth』と『airetcab』は特に話にも入らず、
ずっとニヤニヤしている。


「なんだよ、お前ら気持ち悪ぃな…」

コイツら中学時代からそんなに仲良くないんじゃなかったのか?


「いや、だって面白いからw気づいてた?」
と『parth』言いながら俺を見た。

「?」

続けて『airetcab』が不快な笑みを浮かべ言った。
「お前気づいてなかったの?入り口からずっとお前の真後ろにいたんだぜ」

どうやら『結衣佳』のことを考えているとき、
その本人は俺の真後ろにいたらしい。

「ぇ!?超ニアミスじゃん!!」
簸るんだ俺より先に『stick』が反応した。

なんだかとっさにどんな反応とっていいのかわからなくなった。
しかし、彼女の話題が出たからといって
以前のような胸の奥を握りつぶされたような感情はわいてこなかった。

「嘘??振袖??!」

いつもの調子でふざけてみせる。
彼女にまだ気があるかのように見せる態度。
3人ももう俺が彼女にそのような気がないことはわかっていた。
ここにくるまで俺は7年かかったのだ。

彼女に対する感情は以前と確かに変わった。
最も明確にその違いが現れたのは去年のこの時期に
彼女のキスシーンを見てからだ。

変わったのは確かだったが、
それが気がなくなったことと=なのかどうかは
俺にもよくわからなかった。

きれいになったこの建物を見習い、
俺はホール内を探しには行かなかった。



とりあえず、席を確認し、荷物を置くと
またロビーに戻る。

そしてそこでみたことのある顔ぶれに
幾つも出くわす。
カメラをもって出てきていたが、なぜか旧友とあっても
シャッターはあまりきらなかった。
この後、式が終わった後や同窓会でも会えるからか?


中学時代は使い捨てを持ち歩き、やたら無駄なまでに
シャッターをきっていた。
確かにその時の楽しさを真空パックしたいということも
あったが、
『結衣佳』との写真が欲しかったというのもまた大きな理由の1つだった。

だが、俺の性格が変わったのか、
この場でシャッターを切らなくなった俺には
やはりあの頃のカメラを持ち歩いていた理由として
後者が占める割合の大きさを実感させられたような気もした。




久しぶりの面々と顔を合わせ、
世間話をする。
ほとんどが中学メンバーである。
あれから5年もたっているわけだが、
なんだか俺は急にこの世界にタイムスリップしてやってきてしまったような
錯覚を覚えた。
高校時代だって悪いもんじゃなかったし、
浪人から学んだことも多くあった。
しかし、俺の時計の針があの頃のまま止まっていた時間が長すぎて、
体感速度が回りと全然違っていた。

俺だけ過去に取り残されていたのだ。



開会が近くなると4人で席に戻った。









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by itsrainingouthere | 2009-01-18 02:03